男性保育士のヤマです。
現役保育士として20年が経とうとしております。
この節目に今まで経験してきた保育や2児の父親として子育てしてきた経験を発信し、
皆さんの何かの役に立てれば幸いです。
『幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿』を基に月案を作成しました。
月案に使用しやすい5領域別の月案と保育の中で意識しやすい10の姿別の月案にしましたので、書類・保育両面で参考にしていただけたらと思います。
5歳(5領域)
【ねらい】
- 春の訪れに興味を持ち、季節の変化に感動する。
- 自分の力を十分に発揮し、友だちと協力しながら、いろいろな活動を進めていくことを楽しむ。
- 就学への期待を持ち、自信をもって生活する。
【前月末の姿】
- 1日の生活の流れや活動など、見通しを持って生活している。
- チューリップや木の芽などの生長に気づき、芽がさらに大きくなることを楽しみにする。
- 小学校との交流を経験し、学校に関する会話が増え、就学への期待が高まっている。
- 好きなあそびやルールのあるあそびを繰り返し楽しむ中で、自分の思いを伝えたり、時には譲ったりして折り合いをつけながら、友だちとの関わりを楽しんでいる。
- 異年齢児と一緒にあそび、相手に合わせた関わり方ができるようになる。
【家庭との連携】
- 卒園式の日程や持ち物、準備などについて事前に連絡し、家庭でも協力をお願いする。
- 保護者と共に子どもたちの成長を喜び合い、親子そろって安心して就学を迎えられるようにする。
(5領域別)
【健康】
- ねらい
体を使った活動を通して、気持ちを発散する。春の訪れを感じながら元気に過ごす。 - 内容
- 春の心地よい風を感じながら、戸外あそびを十分に楽しむ。
- 手洗いやうがい、休むことの大切さを再確認する。
- グループで協力する遊びを増やし、集団行動を楽しく身につける。
【人間関係】
- ねらい
卒園を控え、友達との関わりを深め、思いやりの心や協力の大切さを実感する。 - 内容
- 友だちと一緒に卒園製作ややお別れ会の準備をし、協力して一つのものを作り上げる楽しさを感じる。
- 卒園式を意識し感謝の言葉を友だちや保育者に伝える。お互いの良いところを褒め合う時間も設ける。
- お別れ会の準備を子どもたちが自分たちで役割を決めて協力して進め、責任感をもつ。
【環境】
- ねらい
春の自然に触れ、身近な環境への興味を深め、自然の変化を感じる。 - 内容
- 近隣の公園や園庭で春の花や虫を観察し、季節の移り変わりを感じる。
- 卒園を迎えるにあたり、園内外をみんなで掃除する活動を通して、環境を大切にする気持ちをもつ。
- 土や水を使って自然の中で十分にあそぶ時間を設け、環境に親しみを持つ。
【言葉】
- ねらい
気持ちを言葉で表現し、伝え合う喜びを感じる。 - 内容
- 感謝の言葉を考え、気持ちを言葉にしようとする。歌を通して思いを伝えられるようにする。
- 春をテーマにした絵本を読み、登場人物やストーリーを通して様々な気持ちに触れ、自分の気持ちを表現しようとする。
- しりとりや言葉を使ったゲームを通して言葉の面白さを感じ、友だちと楽しく言葉を交わす。
【表現】
- ねらい
表現活動を通して、感性を豊かにし、自己表現を楽しむ。 - 内容
- 卒園製作を通して感性を豊かにし、表現する楽しさを味わう。
- 卒園式の歌を歌い、歌にのせて思いを表現する。
5歳(10の姿)
【健康な心と体】
- ねらい
体を動かすことを楽しみながら、健康的な生活習慣を身につけ、心身ともに健康を保つ。 - 内容
- 春の陽気を活かして、戸外で自由に走り回ったり、ボールあそびや鬼ごっこなどをして体を動かす。
- 手洗いやうがいを徹底し、体調管理に気を配る活動を行う。卒園前に「自分の体を大切にする」重要性を話し合う。
【自立心】
- ねらい
日常生活の中で、できることを増やし、自分でやり遂げることの喜びを感じる。 - 内容
- 卒園式の準備を通して、持ち物の確認や片付けを自分で行う。
- 感謝の言葉や自分の気持ちをと言葉にして伝え、自信を持って表現できるようにする。
【共同性】
- ねらい
友達と協力して活動に取り組み、集団での楽しさや協力の大切さを学ぶ。 - 内容
- 卒園式やお別れ会のために、歌の練習をみんなで協力して進める。お互いの役割を決め、協力して活動する中で達成感を味わう。
- 戸外あそびや室内あそびで、ルールを守ってみんなで楽しむ。協力してリレーやチームワークを必要とするゲームを楽しむ。
【道徳性・規範意識の芽生え】
- ねらい
相手の気持ちを考え、望ましい行動や態度を意識して行動する。 - 内容
- 卒園に向けて、友だちや保育者に感謝の気持ちを伝える活動を通して、思いやりを育む。
- やお別れ会の準備において、役割分担や決まりごとを守る重要性を教える。
【社会生活と関わり】
- ねらい
社会でのマナーやルールを身につけ、集団での生活を楽しむ。 - 内容
- 卒園式に向けて、友だちや保育者、保護者との関わりを大切にし、感謝の気持ちを込めて準備を進める。
- お別れ会をみんなで楽しみ、礼儀を守ることの大切さを学びながら過ごす。
【思考力の芽生え】
- ねらい
自分で考え、試してみることで想像力を育む。 - 内容
- 園庭や近隣sの公園で春の変化を観察し、質問をし合いながら、考えを深めていく。
- 卒園制作を通して、試行錯誤する面白さを感じる。
【自然との関わり・生命尊重】
- ねらい
自然と触れ合い、生命の大切さを実感し、自然を守る心を育てる。 - 内容
- 春に咲く花や見かける虫を観察し、自然の変化に感動しながら学ぶ。花の世話を通じて、命を大切にする心を育てる。
- 園内で育てている植物や動物の世話を自分たちで行い、生命への関心を深める。
【量・図形、文字等への関心・感覚】
- ねらい
物の大きさや形、文字に興味を持ち、数や図形、文字に親しむ。 - 内容
- 春のテーマを使った図形遊び(例えば、花の形を使ってパズルを作る)や、春の植物を数えて数を学ぶ活動を行う。
- お別れのメッセージを書いたり、名前を使って文字に親しむ活動を行う。
【言葉による伝え合い】
- ねらい
自分の考えや気持ちを言葉で伝えると共に相手の気持ちも考えようとする。 - 内容
- 卒園式での挨拶やメッセージを言葉で伝え合う活動を行う。自分の思いを言葉にするを経験して、自己表現を楽しむ。
- 友だちや親に向けて感謝の手紙やメッセージを考え、書いて伝える。
【豊かな感性と表現】
- ねらい
自分の感性を豊かにし、さまざまな形で自己表現ができるようにする。 - 内容
- 卒園製作を通じて、表現力を育む。様々な道具を自由に使い、感じたことを作品に表現する。
- 卒園式での歌を通じて、感性と表現を楽しむ。
別記 卒園式・お別れ会
【ねらい】
- 卒園を迎える喜びや期待を感じながら、自信をもって式に臨む。
- 友だちや保育者、保護者への感謝の気持ちを言葉や態度で表現する。
- 保育園での思い出を振り返りながら、進学への期待を高める。
- 卒園を迎えることを誇りに思い、年下の子どもたちに優しく接する。
【内容】
《卒園式に向けて》
- 卒園証書を受け取る姿勢や返事の仕方を練習し、自信を持って臨めるようにする。
- 式で歌う歌や感謝の言葉を考え、気持ちを込めて伝える練習をする。
- 式で着る服や持ち物の準備を自分で確認し、自立心を育む。
- 保護者や保育者、友だちとの思い出を振り返りながら、感謝の気持ちを深める。
《お別れ会に向けて》
- お別れ会の計画を立て、子どもたち自身で内容を決め、役割を分担する。
- 年下の子どもたちからのお祝いを受け取り、感謝の気持ちを伝える。
- 友だちや先生との思い出を振り返り、最後の時間を楽しむ。
- 小学校生活への期待をみんなで話し合い、新しい生活への意欲を高める。
【子どもとの関わり】
- 卒園式では、緊張しながらも自信を持って参加できるよう、準備を重ねる。
- お別れ会では、友だちや先生との最後の時間を大切にし、思い出を共有する。
- 年下の子どもたちに優しく接し、「次は君たちの番だよ」と励ますことで、年長児としての誇りを持つ。
- 卒園する寂しさを感じつつも、次のステップへ進む期待を胸に、新たな一歩を踏み出す。
【活動の例】
- 卒園制作:思い出のアルバムや感謝のメッセージカードを作成し、保護者や先生にプレゼントする。
- 卒園ソング:気持ちを込めて歌を練習し、卒園式で披露する。
- お別れ会の企画・準備:グループで役割を決め、ゲームや出し物を考え、自分たちで進める。
- 感謝の手紙:友だちや先生、保護者へ感謝の手紙を書き、言葉で伝える。
- 思い出を語る時間:園生活の思い出を振り返りながら、楽しかったことをみんなで話し合う。
卒園式やお別れ会を通して、子どもたちが自信を持って次のステップへ進めるよう、温かく見守りながらサポートしていきます。
いかがだったでしょうか?
もしよろしければ参考にしてみてくだい。
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