「きいて まねっこ♪ こどものことばがぐんぐん育つ魔法の会話」

子育て

男性保育士のヤマです。

現役保育士として20年が経とうとしております。
この節目に今まで経験してきた保育や2児の父親として子育てしてきた経験を発信し、
皆さんの何かの役に立てれば幸いです。

「聴く力」と「話す力」は一緒に育てていくもの!!

今回は「聴く力」と「話す力」を伸ばすポイントをお伝えできたらと思います。是非参考にしてみてください。

はじめに

まずは周りの大人が話を聞く姿勢を見せること!!

「ちゃんと伝わった」「分かってもらえた」

という気持ちが話を聴く・話す満足感に繋がります。

信頼感や安心感が育てば話を聴き、伝え合う喜びを感じられるようになります。

聴く力を育てるポイント

1.聴く状態を作る

 聴く力が育つことで、相手の話を理解し、適切に応答できるようになります。

 ですが、 生理的・心理的に状況が整わないと子どもは集中して話を聴けません。

  これが難しいんですよね・・・。

 なので今回は保育園で実践している方法をお伝えします。

 たくさん戸外で遊んで気持ちが発散された後、一呼吸おいて座って話をする。

 外で遊んだあとは水分補給をすると思います。その時に座って、飲んで一息ついたタイミングで話すとと良いです。極力周りに目を引くものがないところに座れるともっと良いですね。

気持ちも落ち着き、飲み物を飲んでスッキリしているので話を聴きやすい状態になります。

2. 要点をまとめて簡潔に話をする

 子どもが集中して話を聴いていられる時間はそんなに長くありません。

 活動の前に説明するときなどは端的に言葉は少なくしています。

 むしろ、聴いていたら「よく話を聴けていたね」「お目目を先生に向けてくれてありがとう」と褒めるくらいで丁度良いくらいです。

3.聴く習慣をつける

 絵本の読み聞かせや身近な話題をふり、子どもが興味を持って楽しく聞ける工夫をしています。

 日々の積み重ねから理解力や集中力が育ち、聴く態度が身につきます。

そしてこれが一番大切です!!

4.子どもの話を最後まで聞く

 子どもが話し終えるまで待ちます。

 その時に子どもの目を見て「うんうん」と状況にあった表情で頷きながら聞きます。

 子どもにも”ちゃんと聞いているよ” ”気持ちは伝わっているよ”と返してあげることが重要です。

 話を聴いてもらえると子どもも話を”聴く子”になります。

 大人でも真剣に話を聴いてくれる人の話は聞いていようと思いますよね?

 それと一緒ですね。

+α 音や声の違いを楽しむ遊びを取り入れる

いろいろな音を聞き分けるゲームや、リズム遊びを取り入れると、聴く力が自然に鍛えられます。

楽しみながら音を聴く・耳を鍛えるのに役立つので参考までに・・・

話す力を育てるポイント

1.伝えたい気持ちをしっかりと受け止める。

 心が動いたときや、伝えたい気持ちがあふれたとき、子どもは話そうとします。子どもの気持ちに寄り添い、伝えたい言葉を丁寧にくみ取り、共感することで「分かってもらえた」と子どもが感じられることがとても重要です。もし、「まっててね」と間をおいてしまったら、「さっきは聞けなくてごめんね。お話聞かせてくれる?」などと向き合う姿勢を大切にしてください。

2.子どもの話を先回りしない

 子どもはときに何度も同じ話をしたり、うまく説明できないことがあります。そんなときも辛抱強く待ち、途中で子どもの言いたいことの先取りをしたり、遮ったりするのはやめましょう。

3.「話せる」自信を育てる

 人前で話す機会や聴いてもらう機会をつくってみましょう。小さい子はまず、名前を呼ばれて返事をしたりするところから始めると良いです。

 ※繰り返しやりすぎると逆にやらなくなってしまうので、注意が必要です。

こんな時どうする? Q&A 実際の保育の現場から(参考)

Q うまくことばがでない子どもには?

  一生懸命話してくれますが、焦って同じ言葉を繰り返すばかりで、伝えたい事がつかめない

A 子どもが「伝えたい」ポイントを的確に引き出しましょう

  興奮が抑えられずに、話が堂々巡りしたり、混乱したりするのは、話したい気持ちが強く前に出すぎているからかもしれません。まずは言いたいだけ話してもらうのも一つの手です。繰り返す言葉や表情から想像したり、質問したりして何を伝えたいかを掴みます。

「こうゆうことだったんだね」と確認しながら文章にしてみましょう。

分かってるよ という気持ちが伝われば、子どもの言いたい気持ちは満たされて、やりとりのなかで子ども自身が自分の気持ちの表現のしかたに気づくこともできます。

Q 話すのが苦手な子どもにはなしてもらうには?

  話す機会をつくろうと声かけをしますが、逆効果でした。

A 話しやすい環境を作り、話す楽しさを体感してもらう。

  プレッシャーや恥ずかしさが話す力を妨げているのかも・・・

  「話を聴かせて」「なんて言ったの?」などと声掛けすることで逆に「責められた」「自分にはできない」と感じてしまいます。

その子がどんな時に、どんな内容だったら、誰となら話せるのかよく観察してみましょう。

周囲の注目が集まらない環境で、興味のある内容や普段から口にしている言葉がでるような声掛けが良いですね。

気持ちを伝え合う心地よさや安心感を子ども自身に経験してもらい、話すことが楽しくなるようにしましょう。

Q 人の話が聞けずにじゃまをしてしまう子どもにはどうかかわるか?

  人が話をし始めると割り込んできて話し始めてしまいます。

A その子自身の話を十分に聞けているか振り返ってみましょう

  伝えたいという気持ちが満たされていないのかもしれません。相手に聞いてもらう体験が少ないと聴くことも難しいものです。生活の中で話を聞く機会や関わりを増やすと良いです。

信頼関係が築ければ「次に聞くから待っていてね」と伝えることも大切です。

あとで話を聞いてもらえる見通しが持てれば安心して順番を待ち、人の話を聞くこともできます。

※待っててもらったら「さっきは待ってくれてありがとう。」というのも忘れずに

  

まとめ 親子で楽しみながらことばの力を育てよう!

聴く力と話す力は、日々の積み重ねで伸びていきます。こどもとの会話を大切にしながら、一緒に成長を楽しんでいきましょう!

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