上手に褒めて、優しくしかる!子どもが伸びる伝え方のコツ

子育て

男性保育士のヤマです。

現役保育士として20年が経とうとしております。
この節目に今まで経験してきた保育や2児の父親として子育てしてきた経験を発信し、
皆さんの何かの役に立てれば幸いです。

子どもの心に届く褒め方・叱り方をご紹介します。

信頼関係ができているからこそ、褒める言葉やしかる言葉も心に響き、子どもの育ちに繋がります。

褒め方のポイント 3選

1.良いところや頑張りを認めて共感する。

褒めるとは子どもの気持ちに寄り添い、その子の成長を認めて、できた喜びに共感することです。

褒められるともっと頑張ろうというやる気を獲得します。

2.その場で褒める

気づいたら後回しにせず、子どもと一緒に喜ぶ習慣をつくってみてください。

タイミングを逃さずに声を掛けると「ちゃんと見てもらえてる」と感じることができます

そして、親自身も子どもの良いところを見つけられるようになります。

3.具体的に気持ちを伝える

がんばったこと・良かったことは具体的に褒めてみましょう!

「すごいね」ではなく「○○をがんばってたね」など結果よりも過程を褒めてあげると良いです。

しかり方のポイント 3選

1.子どもとの信頼関係が大前提

信頼関係ができていないと、しかっても効果がありません。注意されたことを素直に受け入れられるように、子どもと真剣に向き合い、きちんと目を見て話すようにしましょう。しかるときだけでなく、普段から子どもとの関係を大切にし、理解し、見守ろうとする意識を持つことが大切です。

2.感情的に怒らない

子どもは「責められた」と感じると傷つき、自信を無くすこともあります。感情的にしかっても子どもとの関係が悪くなるだけで、子どもには肝心の「いけないこと」「直さなくてはいけないこと」が理解できません。しかったあと、注意されたことが直ったら、褒めたり、スキンシップをとったりするなどフォローが大切です。

3.分かりやすく簡潔に伝える

注意のことばは、子どもに理解してもら事が一番の目的です。長く話すことは子どもの心に届きにくくなってしまいます。なぜいけないのか、どう直したらいいのかを分かりやすく簡潔に伝えます。

褒め上手になるために

いつも同じ「ほめことば」になっていませんか?

絵を描いている子に「じょうずだね」「すごいね」では気持ちが伝わりづらいです。

そんなときは・・・

1.感想を素直に伝える

「私はこの青と黄色を重ねたところがきれいだと思うな」

褒め上手のヒントとして、自問自答の癖をつけると良いです。

初めの一言は「すごいね」でも、具体的に「何がすごかったのか」ちょっと立ち止まって考える癖をつけることで自然と言葉が出るようになってきます。

2.会話をしながら子どもの気持ちを引き出す

「たくさん描いたね」「何を描いたか教えてくれる?」

「くるまで走ってるところ!」

「くるまカッコいいね!すごくはやそうだね」

会話からイメージの共有ができ、信頼関係も育まれていきます。

よくほめられる子とそうでない子で差ができていませんか?

子どもの頑張りや、良いところを褒めたいけど兄弟間でも褒めることが多い子・少ない子に差ができている

そんなときは・・・

褒めることが多い子には

得意気に振る舞うことがあるかもしれませんが、良いところやすごいところはドンドン褒めてオッケーです。子どもの得意になる気持ちを尊重してみましょう。うまくいかない友だちを手助けしたり、導いてくれるようになります。ただし、与えるものや関わり方が特別になってしまったり、周りとの扱いが違うと感じられないよう注意が必要ですね。

目立たない子には

自己主張が少ない子は注意されたり、褒められたりする回数が少ないことがあります。

褒めるタイミングを逃していることがあるので、気づいた時が関わりを深めるチャンスです。

「できてあたりまえ」なことは子どもにありません。小さな成長・達成感を見逃さないようにしましょう。

注意されることが多い子には

注意すべきことは目につきやすいものです。

命の危険や誰かを傷つけたりしない小さな事には目を瞑るのも一つの手です。

別の面に目を向け、「あたりまえ」にみえることでも褒める声掛けをしてみてください。

しかり上手になるために

つい感情的になってしまった・・・

何度注意をしてもやめてもらえず、つい感情的になってしまうことってありますよね。

そんな時は

1やめるきっかけをつくる

 「これでおしまいにしようね。そうだ!次は○○しようか」

 意識を別のところに向けます。

2.冷静になれる前置きの一言を加える

 「ママ(パパ)は怒っているんじゃないよ。伝えたい事があるの」

 一言入れると、自分が少し冷静になれます。

3.子どもに問いかける

 「何を注意されているか分かる?」

 「・・・走ってること」

 「分かってくれたんだね。じゃあやめようね」

 問いかけると子どもが冷静になれます。

感情的になると注意の言葉は子どもに届きにくくなります。

そして、注意が聞いてもらえないときは親にとっても大きなストレスになりますよね。

どうしても

「いいかげんにして」

 と言いたくなりますが、それだとどうすればいいのか分かりません。まずは子どもが話を聞ける状態にし、親自身も冷静になりましょう。そのうえで直してほしいことを伝えましょう。そして、別の事に意識を向けて終止符を打ってしまうのも一つの手です

毎日同じことを注意しても直らない

例えば、片付けを促してもやめないことってありますよね・・・

そんな時は・・・

1.伝え方を変えてみる

 可愛い箱を用意して、「今日はこの箱にしまってみるのはどう?」ときいてみる。

2.否定ではなく肯定することばで伝える

 ×「片づけないとおやつ食べられないよ」→〇「お片づけをしたらおやつを食べに行こうね。」

3.ハードルをさげる

 「今日はママ(パパ)がかたづけるね。これだけお願いできる?」

4。注意したことができたら褒める

 「片付けてくれてありがとう。きれいになったね。」

何度注意しても直らない場合には環境や関わり方を変えてみましょう。

子どもが「責められた」と感じないように気を付けましょう。到達点を下げて「できない」→「できる」に変えるために、その子のできそうなことを提案しても良いと思います。

成功体験を積み重ねることで、次第にできるようになります。

「しかる」から「ほめる」に流れを変えれると良いですね。

まとめ

子育てをしていくうえで「褒める」「しかる」はとても大切ですが、どうしても感情が先に出てしまい、うまくいかないことがあるかもしれません。

一度や二度、いやもっと失敗したとしても

たくさん考えて、寄り添って、たくさん泣いて笑って

子どもの成長を楽しんでいきたいですね。

「あたりまえ」にできることは何一つありません。

「あたりまえ」に感じることもその子にとっての大きな成長だと思うと

気持ちに余裕が生まれ、よりよい「褒め方」「しかり方」ができるようになります。

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