保育と子育ての違い

保育

男性保育士のヤマです。

現役保育士として20年が経とうとしております。
この節目に今まで経験してきた保育や2児の父親として5年子育てしてきた経験を発信し、
皆さんの何かの役に立てれば幸いです。

保育と子育ての違い

「保育士だから子育ても完璧でしょ」
「奥さんも楽できて良いね」

なんてことをよく言われます。

ですが、ハッキリ言って、保育士だから・・・
保育が上手だからといって子育てが上手くいくとも限りません。

では、保育と子育ての違いについてお伝えします。

ずばり環境の違い!!この一言に尽きると思います。

保育の世界において環境とは

物的環境
言葉通り、部屋の作りや物の配置等

人的環境
子どもにかかわる人そのものでこれがとても重要!!
人の表情や動き、言葉掛けのタイミングや言葉選びなど        

※環境に関してはとても奥が深いのでまた後日記事にしたいと思います。

保育園

物的環境・・・国からの定められた基準をクリアし、配置まで整備されているからこそ
        少人数の保育士でたくさんの子どもたちを安全にお預かりすることが
        できます。(正直現在の配置基準では限度がありますが・・・)

・人的環境・・・保育士のスキルが大きく関わってきますが、
        子どもの様子に合わせた対応ができます。

保育園では保育園自体の大きな理念があり、それに伴い、年間計画、月案(毎月の計画) 日案(一日の流れ的なもの)、個別配慮等が作成されています。また、その日の天気や家庭での様子、昨日までの園での姿なども踏まえて子どもと接しています。

環境ができた状態で子どもと向き合うことができるので子どもも遊びに夢中になることができ、保育士も子どもの一瞬一瞬に反応し関わることができます。
(何度も言いますが複数人の子どもを見ることに限界はあります)

余談ですが・・・

保育室が比較的シンプルな構造になっているのには訳があります。

それは子供にはあるもの全てが刺激的なものに映るからです。

例えば、壁の小さな模様だとか、置いてある筆箱だとか、床の紙屑だとか・・・

遊んでいるときや話を聞いてもらいたい時、気になるものがあると集中しづらいですよね?

綺麗で物が少ないお部屋にしておくのは衛生面以外にも重要な意味があるのです。

このような理由から保育室にも様々な工夫がされています。

木の温もりを感じやすいような床になっていたり、日光が壁に映し出されるような窓になっていたり、

普段何もないテーブルに可愛い製作物があったり・・・子どもの”気になる”を保育・子育てに生かせるようになりたいですね。

では、本題にもどります。

家庭

物的環境・・・生活に必要なものが置いてあり、子どもだけが使用する訳ではない。
        常に物や人が変化し、落ち着きづらい

・人的環境・・・子どもと関わる人数が少ない。また、関わる以外にも
        家事などやらなければならないことが多い。

保育園という場では保育理念に基づいた保育を行うという一つの目標に向かって全体が動きますが、

家庭では子どもだけを集中して見ることが難しく、子どもの一つ一つのしぐさや気づきに反応してあげることが難しくなってしまいます。

保育士間でも保育の仕方や考え方、捉え方によって上手くいかないことが多々ある中、家庭では子どもへの理解度も関わり方も違う大人が子どもと関わるのでさらに上手くいかないこともあります。

今回は保育と子育ての違いについて投稿させていただきました。

次回からは子育てでの”失敗談”や”こうしたら上手くいった”ということを挙げていきたいと思います。

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